行政・・・・・。なんのことはない。 難しい話は抜きにしよう。何せ、休憩所なのだ・・・。 みなさんは、行政という言葉に、なにを思うのだろう? 近頃、マスコミでは、行政の腐敗だの何だのというのがクローズアップされている。これは景気が悪くなると必ずと言っていいほど盛り上がるものである。 率直に言って、報道は本当なんだろうと思う。極悪な(またはそう言われる)政治家は実在するんだと思うし、ホントに極悪なんだろうなと思う。ただ、ボクは政治的なことにそれほど興味がないので、くわしく知ろうとも思わないし、知ってどうなるもんでもないと思っている。 それよりもっと重要で、知るべきなのは、もっと身近な、たとえば市役所とか役場とか県職員など、地方自治体のお役人たちのことだと思う。 彼らは、いわゆる「地方公務員」と呼ばれる人たちなのだが、大体、住民が不満を直に吐露したりぶつけるのは、ほとんどが彼らだろう。 たとえば、「何々の書類をいついつまでに提出してください」などの書類を各家庭に送りつけてくるのは、彼らの仕事が多い。「少しくらい遅れてもいいでしょ?」と言うと「いやあ、決まりですんで、この日までに」と、返してくるのも彼らである。「お役人は堅いなあ、ホント。」という気持ちになるのは事実である。 あと、多いのは「縦割り行政」と呼ばれる、その運営形態。 「粗大ゴミの処分について訊きたいんだけど。」と電話すると担当が違うから。と、あちらこちらに電話を回されたりする。ひどいときには何度も同じ部署へ回ったりすることさえある。 いつまでも同じ保留音で待たされる方にしてみれば、頭にくるに決まっている。 なぜそうなるのか? 簡単である。 彼らは、同じ役所内でありながら、部署ごとに全く独立した内容の仕事をしている。 まあ、どこの会社も部署ごとに違う仕事をするのは当たり前なのだが、その違い具合がこれまた違うのである。 単純に誤解を恐れずに書くと、村役場と県庁では規模の違いこそあれ、隣の部署=隣の別会社的な仕事をしているのである。 たとえば総勢6人の部署があったとしよう。この部署にはこの部署で固有の予算をたて、この中で事業なり助成なりをしていく。給料は全体で管理されているものの、残業手当や、出張費用なども部署ごと。何か特別なことでもない限り、別の部署同士が、事業について連携をとる(つまり書類を回したり、打ち合わせるなど)ことは少ない。 ハウス食品がSONYや小学館などと同じ建物に間借りして、連携をとるかと言ったらそうでもないはずである。それに似ていなくもない。(笑) つまり、ふつう隣の会社のことをインフォームできないように、お役所では隣の部署のことはインフォームできないのである。 つまり「縦割り行政」と悪評高いこの行政形態は、永遠の課題とはいえ、ほとんど解決策のない課題だといえよう。 さて、公務員に対する不満はいろんなところにあるもので、この不景気の中、ボーナスが上がったという。 ニュースではボーナス時期、必ずと言ってよいほど「公務員にボーナスが支給されました」と、報道される。 「あぁ、また市民の税金が・・・」と、思う。ボーナスや給料を過剰に持っていく不届きな公務員がいることは事実だと思う。ただ、彼らは基本的にはサラリーマンなのである。給料ももらえばボーナスももらって、ソレを糧に仕事をするのは、特別なコトではないと思う。 要するに、公務員は給料が低めで安定しているので、特に不況の時には「良く」見えるのである。 あと、「不景気なのに公務員のボーナスがあがった」という報道を聞いたことがあるだろうか? 公務員のボーナスは実は前年の景気等によって変動する。今年景気が悪ければ、来年の公務員のボーナスに影響する。上がったときには報道され、逆にたとえば今年の不況から、来年一気に好景気になっても公務員はボーナスが下がるのである。おそらくこれは報道されないだろう。 いずれにせよ、公務員はオイシくない職業であるようだ。 |